悲しい現実

ワンコの散歩をしていると

すれ違いにおばあさんが「あそこに猫が死んでいるのよ」

なんか嫌だな犬が近づかないように気をつけなきゃ

そんな私の想いも空しくワンコはスタスタと猫のほうへ

 

ん?

よく見るとこの猫、息してるよ

まだ生きてる

 

ワンコもクンクン

 

そうこうしていると

また通りすがりの奥様が

「その猫、昨日から死んでるの」

小学生のお子様がいる奥様

汚いものでも見るようにそそくさと立ち去る

 

だからまだ生きてるよ

少し腹が立った

 

動物好きで馬鹿が付くようなお節介な私は

放置できるわけもなく

その猫を連れ帰り

お世話をしようと

 

でも猫ぐったり

 

水をあげて

暑い日だったので体を冷やしてあげて

 

時々、ニャーとなくようになったけど

まだあまり動けないみたい

かなりの老猫のよう

よく見ると、耳が少し欠けている

猫の保護団体で野良猫に去勢を施し

その印として耳をこんな風にしているの聞いたことがある

野良猫だったのかな

 

結局、お世話も及ばずその日のうちに息をひきとりました

 

命の消える悲しみ

それに弱っている命を避ける虚しさ

 

確かに、野良猫だから

抵抗力の弱い子供やお年寄りには脅威だ

それにこの猫は生きるために近隣の人に迷惑をかけていたかもしれない

 

でも人はどうだろう?

他の生き物に迷惑をかけたり驚異的な存在ではないのか?

その住み家を命を奪っていないのだろうか?

 

そういう私も人だ

いざとなれば自分の命、自分の種の存続は大切だ

だけど、ほんの少し周りの命も大切にしたいと思う

 

そう私の気が済むだけのことかもしれないけれど

 

わずかな時間だったけどこの猫は色んな事を教えてくれたような気がするよ

ありがとう猫さん

 

読んでくれてありがとうね(*´▽`*)